■CGEITとは
CGEIT(Certified in the Governance of Enterprise
IT)資格は、ITガバナンスの原理や実践に豊富な知識と経験を持つ専門家向けに2008年にISACAによって創設されました。日本語では「公認ITガバナンス専門家」と称します。
■CGEIT資格の権威・特徴は?
CGEITは、多くの企業や行政機関に事業体のITガバナンスに関わる従業員の必須要件として認知されています。
CGEITプログラムは、米国規格協会(ANSI)によってISO/IEC 17024:2003 (要員の認証システムに関する一般要件)の認定を受けています。
■CGEIT資格がフォーカスしているのは?
CGEITは、ITガバナンスに関わるマネージャー、役員、コンサルタント、経営幹部をフォーカスしています。CGEIT保有者は例えば以下のような職責を担っています。
・IT戦略計画の策定や保持の監督
・ITを活用した投資ポートフォリオの管理
・ITガバナンス改善のため、業界で受け入れられている実践や枠組を助言する
・ITおよび情報システムの戦略的計画や制御フレームワークの策定
・情報セキュリティを事業体のITガバナンスに組み込むこと
・エンタープライズアーキテクチャの管理
・リスク戦略、計画、プログラムの策定や保持の監督
■CGEIT試験ドメイン
CGEIT試験は以下の5つのドメインから構成されています。
ドメイン1 ITガバナンスの枠組(25%)
企業のミッション、ビジョン、価値と整合性のある、企業ITガバナンスの枠組が定義され、確立され、管理されることを保証すること。
ドメイン2 戦略的マネジメント(20%)
IT戦略計画を企業の戦略計画に整合・統合させることにより、ITがビジネス目標の達成を可能にし、サポートすることを保証すること。
ドメイン3 利益の実現(16%)
情報化を基軸とした投資(以下、情報化投資)が、最大限のビジネス利益をもたらすように管理され、利益の実現結果や実績の計測方法が確立、評価され、進捗状況が主なステークホルダーに報告されることを保証すること。
ドメイン4 リスクの最適化(24%)
ITリスク管理の枠組が存在し、IT関連ビジネスリスクを特定、分析、軽減、管理、監視、コミュニケーションを図ること、およびITリスク管理の枠組が企業リスク管理(ERM)の枠組と整合していることを保証すること。
ドメイン5 リソースの最適化(15%)
企業目標達成をサポートするために、情報、サービス、インフラストラクチャ、アプリケーション、人員を含むITリソースの最適化を保証すること。
■CGEIT認定を受けるには?
(1) CGEIT試験に合格すること。
試験は年2回(6月と12月)に実施されます。CGEIT試験は5つのドメインから合計150問の問題を4時間で解きます。
2013年現在、試験は英語のみ受験可能です。日本語での試験は実施されていませんのでご注意ください。
(2) 所定の実務経験を有すること
最低5年間の、事業体でのIT関連ガバナンスの実務経験を証明する経歴証明を提出すること。この経験は、CGEITジョブプラクティスのドメインおよびタスクに関する記述で定義されています。これらの実務経験は、認定申請日からさかのぼって10年以内、あるいは最初に試験に合格した日から5年以内の経験に限ります。
特にCGEITドメイン1に関する最低1年の経験、およびその他のドメイン(ドメイン2から5)の内2つ以上のドメインに関する経験が必要です。
以下のような経験により、この5年間の実務経験の一部を代替することが可能です。
・ITガバナンス関連分野のフルタイムの大学教員としての経験は、経験年数2年を1年の経験として代替することができます。
(3) ISACA職業倫理規定を遵守すること
http://www.isaca.org/About-ISACA/History/Documents/ISACA-Code-of-Ethics-Japanese.pdf
(4) 継続教育方針(CPE)を遵守すること
http://www.isaca.org/cgeitcpepolicy
■CGEIT−ISACA国際本部ホームページ
◆CGEIT認定制度についての詳細については、ISACA国際本部のホームページをご参照ください。
http://www.isaca.org/Certification/CGEIT-Certified-in-the-Governance-of-Enterprise-IT/Pages/default.aspx
◆CGEIT試験受験案内に関しては、以下のリンクをご参照ください。
http://www.isaca.org/Certification/Pages/Candidates-Guide-for-Exams.aspx
■CGEIT委員会からのお知らせ
◆CGEIT Review Manual 日本語翻訳版について
CGEIT Review Manual 7th Edition日本語版がISACA本部サイトのBOOKSTOREから発売されました。
CGEIT試験受験のための参考書として、またITガバナンスの体系的なテキストとしてご活用下さい。
■2018年CGEITレビューマニュアルを読み解く会のご案内
2017年にCGEIT Review Manual 7th Edition 日本語版を使用して事業体のITガバナンスに関する研究会を開催しました。
2018年は会の名称を「読み解く会」に改め、メンバーを募集しますので、参加をご検討いただきますようお願い致します。
(1) 目的
CGEIT Review Manual 7th Edition 日本語版を通して、事業体のITガバナンスに関する知見と理解を会員相互に深めることを
目的とします。CGEIT資格試験の受験対策を目的としたものではありませんが、受験をされる方にはテキストの理解を深める
機会となります。
(2) 募集するメンバー
A) ファシリテータをしていただける方(CGEIT資格保有者または2017年の参加者。)
B) CGEIT資格試験の受験を検討している方
C) CGEIT資格をお持ちの方
D) 事業体のITガバナンスに関心のある方
(3) その他参加条件
・東京支部会員であること。
・CGEIT Review Manual 7th Edition 日本語版をISACA BOOKSTOREで購入いただくこと。
・CGEIT Review Manualの指定された部分を事前に読んだ上で、積極的に発言して会の目的に貢献すること。
(4) CPEの獲得
東京支部より証明書の発行はいたしませんが、参加した時間に応じてCPEの申請が可能です。各自で参加の記録を残すように
して下さい。また、ファシリテータは専門教育プレゼンテーションとして担当した時間の5倍のCPE申請が可能です。
(5) 開催予定
・日時:2018/2/19(月)、3/19(月)、4/16(月)、5/21(月)、6/18(月)の19:00〜21:00
・場所:東京都千代田区一橋2-6-2 日本教育会館 会議室
http://www.jec.or.jp/koutuu/
・内容:各回CGEIT Review Manualの一章分(第1章「事業体のITガバナンスのフレームワーク」、第2章「戦略管理」、
第3章「効果の実現」、第4章「リスクの最適化」、第5章:「資源最適化」)
(6) 参加申込み方法
参加を希望される方は、下記のCGEIT委員会メールアドレス宛てに@氏名、A東京支部会員番号、B連絡先メールアドレス、
C応募区分(上記(2)のA〜D)をご連絡下さい。区分Aのファシリテータに応募される方は担当可能な章をお知らせ下さい。
担当する章以外の回にもご参加いただきます。
申込締切日:2017/12/10(日)
(7) 2018年メンバーの決定
予定している会場の定員より多くの方にお申込みいただいた場合、前回定員超過で参加できなかった応募者、2017年メンバー以外の応募者、区分A〜Cの応募者を優先させていただくことがありますので、予めご了承下さい。
メンバー確定のご連絡:2017年12月末までにメールでご連絡します。
申込み・問合せ先: ISACA東京支部CGEIT委員会 tkcgeit@isaca.gr.jp
■CGEITに関するお問合せ
CGEITに関するお問い合せは、以下のメールアドレスまでお寄せください。ISACA東京支部は、ボランティア活動として運営されていますので、回答に時間がかかる事もございます。そのあたりに関しましては、ご理解のほどよろしく願いいたします。
東京支部CGEIT担当 :tkcgeit@isaca.gr.jp
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